この九体の阿弥陀如来は、「九品の弥陀」(くぼんのみだ)と呼ばれている。
九体の阿弥陀如来増を中心に、合計十三体が刻まれていたが、破損がひどく十体ほどしか現存していない。(破損品や、出土品は現在収蔵庫の中に収められている)
中央の一尊は座像で、印相は定印を結び、他の八体は通印(共通の印)相を結んで立像となっている。ふつう九品の弥陀は上品(じょうぼん)、中品(ちゅうぼん)、下品(げぼん)と印相が異なるが、ここでは同じとなっている。
九品のみだは、往生人を極楽浄土へ迎えてくれる仏で、最上の善行を積んだものから、極悪無道のものに至るまで、九通りに姿をかえて迎えに来てくれるという。
ここの九品の弥陀は、現在の石仏参拝順路から見ると、一番はじめになるが、以上述べた順番からしますと一番最後ということになる。 |